新入社員のメンタルヘルス問題への対策は?原因とNG行為、予防方法を解説
こんにちは!福利厚生の強化や健康経営をサポートする心幸グループです。
新入社員がメンタルヘルスに問題を抱えて、休職や退職に追い込まれるケースは決して少なくはありません。企業や上司が新入社員のメンタルヘルスを整えるには、どのような対策をするべきなのでしょうか。本記事では、リモートワークの導入が進む現在の働き方も踏まえて、新入社員がメンタルヘルスに問題を抱える原因、メンタルヘルスを整えるために企業や上司が行うべきことやNG行為について解説します。
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目次
新入社員がメンタルヘルスに問題を抱える主な原因は?

新入社員がメンタルヘルスに問題を抱えることがあるのはなぜなのでしょうか。主な原因として考えられるのは、以下の3点です。
新しい環境に慣れない
入社したばかりの新入社員は、学生から社会人になりたての人ばかりです。学生時代にアルバイトなどで働いた経験があったとしても、学生時代の環境と社会人としての環境は大きく異なることが多く、大きな環境の変化を目の当たりにすることも多いでしょう。
個人差はあるものの、今までとはまったく異なる慣れない環境で働くことは、新入社員にとってストレスになり得ます。そのストレスをうまく解消できないと、ストレスを溜め込んでしまうことによってメンタルヘルスの問題につながる恐れがあります。
人間関係をうまく築けない
慣れない新しい環境では、人間関係を構築することが難しいことが考えられます。これも個人差や勤務先の環境によって差が出るもので、新しい場でも問題なくスムーズに人間関係を構築できる人もいれば、一定期間が経過してもうまくコミュニケーションを取れずに人間関係も築けない人もいます。
仕事は、周囲の人との協力が必要不可欠です。そのような環境で人間関係がうまく築けないこともストレスに直結し、メンタルヘルスに問題を抱える結果となりかねません。
近年は、新型コロナウイルス感染症の流行を機にリモートワークを導入した企業も増えました。オフィス勤務に切り替えた企業もある一方で、現在もリモートワークを継続、または出社とリモートワークを併用する勤務体系を取り入れている企業もあります。リモートワークはオンライン上で他の従業員とのコミュニケーションはありますが、直接コミュニケーションを取ることが難しい環境です。
そのため、リモートワークの影響によって人間関係構築が困難となっているケースもみられるのが、近年のメンタルヘルス問題の特徴といえます。
理想と現実にギャップがある
新入社員が抱えるメンタルヘルスの問題の原因となる要素に挙げられるのが、「ギャップ」です。前述した新しい環境に慣れないこともギャップに含まれますが、学生時代に思い描いていた社会人としての理想や期待に対して現実と大きな乖離があると、メンタルに不調をきたす可能性があります。
リーダーシップを取って集団の中で活躍していた経験を持つ人や、優秀な成績を収めた人など、学生時代に周囲より優れた結果を出してきた人は、やりたい仕事ができない部署に配属されたり、思うように能力を発揮できる場がなかったりすることに対する不満が理想とのギャップを大きくしてしまいます。このような理想と現実にギャップを感じる新入社員ほど、メンタルの問題を抱えてしまいがちといえます。

新入社員のメンタルヘルスに対して企業や上司が行うべきこと

新入社員のメンタルヘルスの不調は、働く環境や社内のコミュニケーションが大きく影響する場合があります。裏を返せば、企業や上司がメンタルヘルスへの対策ができていれば、新入社員のメンタルヘルスの不調を防げるということです。では、具体的にどのような方法を取ればいいのか、4つのポイントをご紹介します。
メンター制度の導入
新入社員のメンタルヘルスを保つためにまず必要といえるのが、周囲とのコミュニケーションです。そこで導入したいのが、メンター制度です。
「メンター」とは「指導者」や「助言者」という意味を持ち、メンター制度とは、先輩社員がメンターとして新入社員または若手社員の指導や相談役を担う制度です。メンターは、必ずしも仕事に関する相談だけを受け付けるのではなく、プライベートを含むさまざまな悩みの相談にも乗る立場となります。
先輩社員は、少なからず新入社員と同じような経験をした人が多いため、先輩社員をメンターにすることで、新入社員に寄り添った指導や相談ができることが期待できます。リモートワークを導入している企業であっても、メンターは必要性が高い存在となっており、他の従業員との関わりが減りがちなテレワークでも、日頃から気軽に相談できるメンターがいれば仕事に関する相談から他愛もない雑談もでき、ストレス軽減効果が得られるでしょう。
メンターが存在していること、さまざまなことを相談できる人がいることにより、メンター制度は新入社員と先輩社員とのコミュニケーション活性化や新入社員のモチベーションを維持できる効果が期待できます。
ストレスチェックの実施と活用
ストレスチェック制度は、2015年より労働安全衛生法で50人以上の事業場に義務付けられた制度です。50人未満の事業場では努力義務とされていますが、2025年の労働安全衛生法改正により、公布後3年以内に義務化される予定となっています。そのため、すでに一部の企業ではストレスチェックが実施されているはずなので、その結果を新入社員のメンタルヘルス対策に活用してみましょう。
ストレスチェックを実施することにより、従業員が自らのストレスがどのような状態であるか知ることができ、企業側も従業員のストレス状況を把握できます。ストレスチェックで「高ストレス者」と判定された場合、その従業員がメンタルヘルスに不調をきたしている可能性が高いことを示します。
もし高ストレス者を判定された場合は、企業がその従業員に対して面談指導などを実施します。それ以外の結果が出た場合でも、従業員は自分自身のストレス状況を知ることでセルフケアにつなげられます。企業側もストレスチェックの結果に基づいた職場環境の整備や改善を図ることで、一人ひとりの従業員のメンタルヘルス不調対策に役立てられます。
参考/厚生労働省「ストレスチェック制度について」
厚生労働省「労働安全衛生法及び作業環境測定法の一部を改正する法律について(報告)」
相談窓口の設置
新入社員からの相談を受け付けられる相談窓口を設置するのも、企業ができるメンタルヘルス対策のひとつです。いつでも悩みや不安などを相談できる窓口を用意しておくことで、企業は新入社員が抱える問題を早期に発見し、対処や環境改善などにつなげられる効果が期待できます。
メンタルヘルスに対処するための相談窓口設置には、専門家を含めた相談対応者の選定や運用方法などを検討する必要がありますが、メンタルヘルスの問題によって増加する恐れがある離職率を改善する効果も期待できるでしょう。
マネジメント層のコミュニケーション力向上
マネジメント層のコミュニケーション方法の良し悪しも、新入社員のメンタルヘルスに大きくする要素となります。例えば、ミスに対して叱責するなどの対応は、新入社員を追い込む原因となり、メンタルヘルスの不調を引き起こす要因となるでしょう。
このようなコミュニケーションが原因のメンタルヘルスの不調を予防するためには、マネジメント層のコミュニケーション方法を見直す必要があります。もし新入社員がミスをした場合でも、感情的に叱責することなく適切な指示やアドバイスを行う、新入社員の話をきちんと聞くための傾聴スキルを身につけるなどが、コミュニケーション力向上のための一策です。
新入社員と関わる際のコミュニケーションのあり方を知るためにも、マネジメント層を対象にコミュニケーション研修を実施するのもおすすめです。

企業や上司が気をつけたい新入社員へのNG行為

前述したように、企業や上司が対策を実施するだけで新入社員のメンタルヘルスの不調の予防や改善効果が期待できます。その反対に、どのような行動が新入社員にとってNGと取られてしまうのでしょうか。社内での言動におけるNG行為について解説します。
プレッシャーをかけない
新しい環境で新しい仕事に取り組む新入社員には、大きな環境の変化に対応するために、おのずと大きなプレッシャーがかかっています。ただでさえプレッシャーがかかっている状態に、上司がさらに業務を課したり期限を催促したりすると、さらにプレッシャーを感じてしまいます。
多大なプレッシャーは、ストレスの大きな要因です。慣れない環境で仕事に真面目に取り組んでいたとしても、周囲からのプレッシャーが重荷になってしまうと、メンタルヘルスに不調をきたしてしまうでしょう。
メンタルヘルスの不調を防ぐためには、上司が新入社員に対して不要なプレッシャーをかけないように心がけることが重要です。新入社員の業務の進捗状況などをチェックし、様子を見つつ適宜に仕事を与えるなどの工夫が求められるでしょう。
叱責や否定を避ける
上司が感情的に叱責したり仕事の内容などを否定したりすることは、慣れない環境での新しい仕事に取り組み始めた新入社員にとって大きなストレスとなります。また、新入社員の言動に対して執拗に問い詰めることも、NGです。
たとえ叱責や否定する言動に業務遂行のために必要となる指導やアドバイスが含まれていたとしても、新入社員は単純に「怒られた」と感じるのみで、上司が伝えたいことがうまく伝わらない可能性があります。
部下に対して執拗に問い詰めることも、受け取る側にとっては否定されていると感じることが多いため、精神的なプレッシャーを感じてしまうことで、メンタルヘルスの不調を招く恐れがあるでしょう。
ワークライフバランスが乱れる働き方を強制する
新入社員にかかわらず、ワークライフバランスの乱れはメンタルヘルスの不調を引き起こす要因となります。休憩時間を満足に取れなかったり、残業を強制したりするなどの働き方は、新入社員にとってはより大きな精神的・肉体的負担となるNG行為となります。
新入社員のメンタルヘルスの不調を防ぐためには、働き方を見直すことも大切です。もし無理がある働き方が続いている場合は、休息を十分に確保し、それでも負担の大きな働き方となる場合は、スケジュールの見直しも行いましょう。

新入社員のメンタルヘルスの問題を予防する方法

職場環境や上司などの周囲の従業員の言動によっても、新入社員のメンタルヘルスの不調が起こることが考えられます。
企業では、新入社員向けにメンタルヘルス研修を実施し、ストレスを溜め込む前に対処するための知識や方法などを学ぶ場を設けている場合があります。しかし、新入社員のみにメンタルヘルス研修を行ったとしても、企業や上司がメンタルヘルスの問題を意識していなければ、意味がありません。そこで、新入社員が抱える恐れがあるメンタルヘルスの問題を予防するために企業や上司ができる3つの方法をご紹介します。
積極的にコミュニケーションを取る
毎日顔を合わせて仕事をするオフィス勤務ではもちろん、リモートワークを導入している企業でも、従業員同士のコミュニケーションはメンタルヘルスを良い状態に保つために必要です。
オフィス勤務の場合は直接新入社員を関わる機会が多いため、コミュニケーションの取り方で悩む方は多いかもしれません。そこで押さえておきたいのが、新入社員に「認められている」と実感させることです。環境の変化に戸惑い、自分の能力を十分に発揮できていない新入社員は自信を失い、メンタルに不調をきたすこともあるでしょう。
そのような場合に、上司から励ましの言葉や仕事ぶりを評価する言葉、信頼を寄せる言葉などをかけるだけでも、新入社員は自分が認められていて、この会社で必要とされていると自信を取り戻しやすくなるでしょう。
近年増えているリモートワークでは、従業員同士のコミュニケーションが困難となりがちです。そこで、コミュニケーションを増やす方法のひとつとしてコミュニケーションツールを導入してみましょう。業務に必要な連絡だけではなく、雑談ができる場を用意し、オンラインでも気軽に従業員同士がコミュニケーションを取れる環境を作ることも、円滑なコミュニケーションを取るためのポイントとなります。
セルフマネジメント力を向上させる
セルフマネジメントとは、日本語「自己管理」を意味し、自分自身の精神や健康を良い状態に安定させることによって能力を発揮できる状態にすることです。
同じ環境で同じ仕事をしていても、一人ひとりのストレスの度合いは異なります。そこで、新入社員が自分自身の状態を知り、物事の捉え方を把握するためのセルフマネジメント力の向上を促すことも、上司や企業が新入社員に対してできメンタルヘルスの問題予防策となります。
セルフマネジメント力を向上させるには、目標や業務遂行のためにかかる時間設定と管理、健康管理を行うのが基本です。ストレスチェックの結果も取り入れてストレスの状態を可視化し、新入社員に自分のストレス状態を知ってもらうところから始めてみるのもいいでしょう。
状況に応じて部署異動を検討する
さまざまなメンタルヘルスの問題予防策を講じたとしても、物事の感じ方やメンタルの不調には個人差があるものです。すべての対策がすべての新入社員に有効ではなく、ある新入社員にとっては高い効果が出たとしても、他の新入社員には効果が薄く、メンタルヘルスの不調が改善しないこともあるでしょう。
上司や仕事内容がどうしても合わないといった、職場環境が原因のメンタルヘルスの問題の場合は、部署異動もひとつの方法です。新入社員の希望や意向を汲み取り、状況に応じて部署異動を検討してみましょう。

ストレスチェックを含めた従業員の健康管理におすすめのオフけん

新入社員はもとより、すべての従業員のメンタルヘルスを健康に保つためには、企業単位での健康経営が注目されています。近年は数多くの企業で実践されている健康経営に取り組めるサービスとして、心幸グループでは「オフけん」を提供しています。
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まとめ
新入社員がメンタルヘルスに問題を抱える主な原因として、新しい環境での仕事に加えて、周囲の対応や業務内容も含まれます。新入社員は誰しも新たな環境で新しい仕事に取り組まなくてはならないため、心身への負担が大きくなりがちであることが、メンタルヘルスの不調につながると考えられます。
すべての新入社員がメンタルヘルスに問題を抱えるわけではないため、職場環境や社内コミュニケーションを見直すなどの支援を実施することが、新入社員のメンタルヘルス問題解決につなげられるでしょう。
新入社員のメンタルヘルスの問題は離職につながる恐れがあり、定着率の低下にも直結します。近年はリモートワークを導入することにより、他の従業員と関わる機会も減っているため、メンタルヘルスの問題を一人で抱え込む新入社員が増えることが考えられます。
まずは従業員同士のコミュニケーションを活性化を図り、同時に新入社員との関わり方も今一度見直してみましょう。
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オフけん(運営:心幸ウェルネス)では、「健康経営優良法人」認定取得サポートを中心に、企業の健康経営をバックアップしています。形だけの健康経営ではなく、従業員の健康と幸福に真剣に向き合う取り組みを提案。真の健康経営を実現しています。「からだ測定会」では、体成分測定・体力測定により従業員一人ひとりのからだ年齢が明らかに!他にも、健康セミナー、禁煙サポートなどのサービスを通して、従業員の健康意識を向上させ、元気な会社づくりに貢献します。
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