社員食堂・社内売店の決済、75.7%が不便を実感!従業員の本音から考える改善策
こんにちは!福利厚生の強化や健康経営をサポートする心幸グループです。
社員食堂で昼食を買うために、まず券売機の列に並ぶ。社内売店で飲み物を購入しようとしたら、小銭が足りない。置き社食を利用するには、別のアプリを開いてチャージしなければならない。職場の食事や買い物で、このような手間を感じたことはないでしょうか。
社員食堂・社内売店・置き社食は、働く人の毎日を支える身近なサービスです。しかし、商品やメニューが充実していても、支払いに時間や手間がかかれば、利用者にとって使いやすい環境とはいえません。
心幸ホールディングスが従業員103名を対象に実施した調査では、75.7%が現在の決済方法に不便さを感じていると回答しました。さらに、券売機での購入や列待ち、利用場所ごとに分かれた支払い方法など、複数の課題が明らかになっています。
本記事では、調査から見えてきた従業員の本音を紹介しながら、人事・総務担当者が押さえておきたい社内決済の改善ポイントを解説します。
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目次
社員食堂・社内売店は、ランチ以外にも使われている
昼食に加え、軽食や朝食の利用も
まず、従業員はどのような場面で社員食堂・社内売店・置き社食を利用しているのでしょうか。利用シーンを尋ねた質問では、次のような結果となりました。

最も多かったのは平日のランチですが、業務中の軽食・お菓子も45.6%と、半数近くに上っています。社員食堂や社内売店は、昼食をとるだけでなく、出勤後の朝食や仕事の合間の買い物などにも利用されていることが分かります。
こうした利用では、購入するものが飲み物1本、お菓子1つという場合もあるでしょう。短時間で済ませたい買い物だからこそ、支払いのための準備や操作が負担として意識される可能性があります。
食環境の使いやすさには「買いやすさ」も含まれる
企業が職場の食環境を整える際は、価格や品揃え、栄養バランスなどに目が向きやすいものです。もちろん、これらは重要ですが、利用者が商品を手にするまでの流れも確認する必要があります。
例えば、朝食を用意していても、支払いの準備に時間がかかれば、始業前には利用しにくいかもしれません。飲料をすぐに購入したくても、現金がなければ買えない運用では、利用できる場面が限られます。
サービスの内容と併せて「必要なときに、無理なく買えるか」を点検することが、職場の食環境を考えるうえで大切です。
75.7%が現状の決済方法に不便さを感じている

現在の決済方法に不便さを感じるかを尋ねたところ、「非常にそう感じる」が26.2%、「ややそう感じる」が49.5%となりました。合計すると、75.7%が何らかの不便さを感じていることになります。
一方、「あまりそう感じない」は12.6%、「全くそう感じない」は9.7%でした。今回の回答者の間では、不便を感じる人が多数を占めています。
ここで注意したいのは、調査対象が、従業員100名以上で社員食堂・社内売店・置き社食のいずれかが設置された企業に勤務し、それらを週1回以上利用している従業員である点です。すべての企業や従業員の状況をそのまま示すものではありません。
ただし、日常的にサービスを利用している人の多くが不便を感じていることは、運用を見直すうえで重要な手がかりです。「使われているから問題がない」とは限らず、利用者が手間を受け入れながら使い続けている可能性もあります。
利用件数や売上だけで使い勝手を判断せず、支払いのどの場面で困っているのかを確認することが、改善の出発点となります。
最大の不便は「食券購入やチャージなどの事前準備」
支払う前の手間が負担になっている

不便さを感じると回答した78名に、その内容を尋ねた結果は次のとおりです。
最も多かったのは、食券購入やチャージといった事前準備の手間でした。この57.7%は、調査対象者全体ではなく、不便さを感じている78名のうちの割合です。
この結果からは、決済時の操作だけでなく、支払いをするために必要な準備にも目を向ける必要があると考えられます。
例えば、残高を確認し、不足していればチャージしてから購入する仕組みでは、食事を買う前に複数の工程が発生します。食券方式でも、券を購入する場所と食事を受け取る場所が分かれていれば、それぞれで待つ場面が生じることがあります。
キャッシュレスでも手間は残る
現金を使わない仕組みに変更すれば、すべての不便が解消するわけではありません。専用アプリへの登録や残高管理、ログインのやり直しが必要なら、別の負担が生まれる場合もあります。
今回の調査でも、アプリのログアウト・再登録の手間が23.1%に上りました。改善を考える際には「キャッシュレスに対応しているか」だけでなく、購入までに何回の操作が必要か、利用を再開する際に迷わないかまで確認したいところです。
従業員が実際に利用する手順を最初からたどることで、管理する側からは見えにくい負担を把握しやすくなります。
68.9%が券売機での購入や列待ちにストレス

社員食堂の券売機での購入や、その列待ちにストレスを感じるかという質問では、「非常にそう感じる」が16.5%、「ややそう感じる」が52.4%でした。合計68.9%がストレスを感じていると回答しています。
限られた休憩時間の中で発生する待ち時間
昼休みには、食事のほかにも休息をとる、私用を済ませるなど、それぞれの過ごし方があります。その中で、購入や支払いに時間がかかることは、利用者にとって気になる要素でしょう。
例えば、券売機で購入するために並び、その後に食事の受け取りでも並ぶ運用では、利用者は複数回の待ち時間を経験します。決済そのものが短時間で終わっても、購入までの全体の流れでは時間がかかっている可能性があります。
調査では実際の待ち時間を測定していないため、その長さや影響の程度までは分かりません。しかし、約7割がストレスを感じている結果は、現場の混雑状況を確認するきっかけになります。
混雑の原因を分けて考える
対策を検討する際は、列ができている場所だけでなく、その原因を整理することが大切です。メニュー選びに時間がかかるのか、現金投入やチャージで滞るのか、端末の台数が足りないのかによって、必要な対応は変わります。
また、決済と食事の提供では、改善すべき点が異なります。支払いが速くなっても、受け渡しが滞っていれば、全体の待ち時間は十分に短縮されないかもしれません。
混雑する時間帯に利用の流れを観察し、購入・決済・受け取りの各段階を確認することで、優先して手を打つべき場所が見えてきます。
72.8%が利用場所ごとに分かれた決済方法を不便と回答

社員食堂・社内売店・置き社食など、利用する場所ごとに決済方法やアプリが分かれていることについては、72.8%が不便さを感じると回答しました。内訳は「非常にそう感じる」が18.4%、「ややそう感じる」が54.4%です。
同じ会社の中でも、食堂は食券、売店は現金、置き社食は専用アプリというように、利用場所によって支払い方が異なる場合があります。従業員は、その都度、使える方法や必要な準備を思い出さなければなりません。
それぞれのサービスでは問題なく運用できていても、複数の場所を利用する人にとっては、切り替えの手間が生じている可能性があります。
個別の不便と、全体の使いにくさの両方を確認する
一方、不便の内容を複数回答で尋ねたQ3では、「複数のサービスで決済方法がバラバラで覚えづらい」は7.7%でした。Q6の72.8%と差がありますが、両者は質問の聞き方も回答対象者も異なります。
Q3は、不便を感じる78名が複数の選択肢から具体的な内容を選んだ結果です。Q6は103名全員に対して、場所ごとに決済方法やアプリが分かれること自体の不便さを尋ねています。単純に比較して、回答が矛盾していると判断することはできません。
自社でヒアリングする際も、「何に困っていますか」という質問だけでなく、「食堂と売店で支払い方法が違うことをどう感じますか」など、具体的な場面を挙げると、課題を確認しやすくなります。
自由回答から見える「いつもの方法で払えない」不便

自由回答では、普段使っているクレジットカードやモバイルSuicaが使えず、手元にちょうど現金があるときしか購入できないという声がありました。また、小銭を毎回用意することの面倒さや、スマートフォンでコードを読み取る際の失敗を挙げた回答も寄せられています。
これらの声からは、決済手段の有無だけでは捉えきれない、具体的な利用場面が見えてきます。
例えば、企業側がコード決済に対応していても、従業員が普段使っていないサービスであれば、必ずしも便利とは感じられません。利用できる手段が増えていても、読み取りがうまくいかなければ、購入時に戸惑うことがあります。
そのため、決済方法を増やすだけでなく、従業員が普段どのように支払っているか、どの操作で困ることがあるかを確認することが重要です。
一方で、すべての要望に合わせて方法やアプリを増やすと、運用が複雑になる可能性もあります。よく使われる支払い方法や困りごとの頻度を整理し、多くの利用者にとって使いやすく、管理も継続できる仕組みを検討しましょう。
人事・総務が取り組みたい社内決済の改善ステップ
① 利用場所ごとの支払い方法を洗い出す
最初に、社員食堂・社内売店・置き社食などの決済方法を一覧化します。利用できる支払い方法に加え、事前登録やチャージの要否、現金への対応、返金方法なども整理しましょう。
本社だけでなく、支店や工場などの拠点も確認すると、同じ会社の中で運用がどの程度異なっているかを把握できます。担当部署が分かれている場合は、関係者から実際の運用を聞くことが必要です。
② 従業員の声と現場の状況を確認する
次に、簡単なアンケートやヒアリングで、利用者が感じる負担を集めます。「決済方法に満足していますか」だけでなく、チャージ、現金の準備、待ち時間、アプリ操作などに分けて尋ねると、対策につなげやすくなります。
利用頻度や時間帯、拠点ごとの違いも確認しましょう。また、普段利用しない人にも理由を尋ねると、決済の使いにくさが利用の妨げになっていないかを検討できます。今回の調査は週1回以上の利用者が対象のため、非利用者の状況は別途確認が必要です。
③ 影響の大きい課題から優先順位をつける
集まった要望をすべて同時に解決するのは難しい場合があります。困っている人数、発生する頻度、利用への影響、改善に必要な費用や運用負担を踏まえ、優先順位を決めましょう。
例えば、昼休みの混雑が多くの従業員に影響しているなら、購入・決済の流れを先に見直す方法があります。チャージに関する問い合わせが多ければ、準備の少ない決済方式や案内の改善を検討できます。
新しいシステムの導入が必要なのか、既存の運用を変えることで対応できるのかを分けて考えることも大切です。
④ 一部の場所で試し、導入前後を比較する
新しい決済の仕組みを採用する場合は、一部の拠点や利用場所で試験導入し、実際の使い勝手を確認する方法があります。
確認したいのは、購入にかかる時間、利用者からの問い合わせ、操作に迷う場面、管理担当者の作業負担などです。導入前後で同じ項目を確認すると、どこが改善し、何が残っているかを把握しやすくなります。
また、スマートフォンを持たない人や利用が難しい人への対応、通信不良時の手順も整理しておきましょう。日常の操作だけでなく、困ったときにどう対応できるかも、使いやすさの一部です。
⑤ 改善内容と今後の方針を従業員に伝える
アンケートを実施した後は、寄せられた声をどのように改善へつなげたかを共有します。すぐには対応できない要望についても、理由や今後の検討方針を伝えることが大切です。
導入後も意見を集め、必要に応じて案内や運用を調整しましょう。決済環境の改善は、仕組みを導入した時点で完了するものではなく、日々の利用状況を見ながら続けていく取り組みです。
8.社内の支払いをまとめる選択肢「ぱっとレジ」

利用者の負担を減らすためには、個々の決済方法を見直すだけでなく、社内のさまざまな支払いを共通の仕組みで扱うという考え方もあります。
心幸グループの「ぱっとレジ」は、社員食堂・社内売店・置き社食から、備品購入・作業服販売・研修費精算まで、社内の小口決済を1つのシステムで統合できる社内決済プラットフォームです。
特定の置き社食ベンダーに依存しない単体導入型で、自社商品も販売できます。スマートフォンで完結する専用端末不要の設計を採用し、給与天引き・QR・クレジットなど、多様な決済手段に対応しています。
今回の調査で挙がった事前準備の手間や、利用場所ごとに分かれた決済方法を見直す際の選択肢となります。ただし、実際に削減できる手間は、採用する決済方法や現場の運用によって異なるため、自社の課題と機能を照らし合わせて検討することが重要です。
管理面では、自社側で価格設定や返金対応、販売実績の確認を行える管理画面を備えています。また、本社・支店・工場など、複数拠点の売上データを本部で一括管理することも可能です。
従業員の買いやすさと管理担当者の運用しやすさの両方を確認しながら、自社に合った社内決済環境を検討してみてはいかがでしょうか。

詳しくはこちら:社内決済システム|ぱっとレジ
まとめ|従業員の利用体験から決済環境を見直そう
今回の調査では、社員食堂・社内売店・置き社食を週1回以上利用する従業員の75.7%が、現在の決済方法に不便さを感じていました。不便の内容では事前準備の手間が最も多く、券売機での購入や列待ち、利用場所ごとの決済方法の違いも課題として挙がっています。
改善のためには、キャッシュレスへの対応状況だけで判断せず、購入前の準備から支払いを終えるまでの流れを確認することが大切です。利用者の声と現場の状況を把握し、負担の大きい部分から見直していきましょう。
社員食堂や社内売店の価値を十分に届けるには、商品やメニューに加えて、無理なく利用できる仕組みが必要です。日々の小さな不便に目を向けることが、従業員にとって使いやすい職場の食環境づくりにつながります。
※本記事の数値は、ご紹介した従業員103名への調査に基づきます。設問によって回答対象者数が異なります。また、構成比は小数点以下の丸め処理により、合計が100%にならない場合があります。
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