対談者:心幸グループ 代表取締役社長 山﨑 忠 × 心幸グループ所属 プロゴルファー 鬼頭 さくら

劇的な優勝と「勝ち切る」マインド

山﨑社長(以下、山﨑): さくら選手、今年1年お疲れ様でした。前回お会いしたのは、6月の「ユピテル・静岡新聞SBSレディース」の頃でしたね。もう半年ぶりですか。

鬼頭さくら選手(以下、鬼頭): はい、お久しぶりです。ユピテルの時は応援に来てくださって、すごく心強かったです。ありがとうございました。

山﨑: 6ヶ月会っていないはずなのに、なぜか毎日会っているような気がします(笑)。さくら選手の印象的なキャラクターや活躍が、僕の中にずっと残っているからでしょうね。インスタグラムもいつも拝見していますよ。特に今年6月の優勝したシーンは今でも心に残っています。プロゴルファーにとって、数日間戦い抜いての優勝は本当に大変だと思いますが、最後の18番ホールでウイニングパットを決めて勝ち切る姿、素晴らしかったです。あそこではどんなお気持ちだったんですか?

鬼頭: そうですね。私の中では1打差、あるいは並んでいるくらいの感覚でプレーしていたので、「絶対負けられない」という気持ちで最後まで頑張りました。

山﨑: こちらはずっとスマートフォンで速報を見ながら、「どうなってるんだ!」とドキドキしていましたよ。

鬼頭: 「自分がいいプレーをしないと勝ちにはならない」「相手のミスを待つより、自分で勝ち切らないといけない」と常に意識してラウンドしていました。

山﨑: 「相手のミスを待つのではなく、自分で勝ち切る」、深い言葉ですね。優勝というたった一つの座を追いかける姿勢に、改めて感動しました。

結果を支える「土台」とコンディション管理

山﨑: 今回のテーマの一つである「挑戦」や「成長」についての土台づくりについてお聞きしたいのですが、日々どのようなことを意識されていますか?

鬼頭: 私は「基本」をすごく大切にしています。ゴルフの技術だけでなく、身体の基本、土台づくりですね。試合期間だけでなく、その前の練習やトレーニングを含めると実質1週間動き続けます。体力が落ちると技術も落ちますし、筋力が落ちるとイメージ通りのスイングやアドレスがとれなくなってしまいます。

山﨑: なるほど。シーズン中は移動も多くてコンディション管理が大変ですよね。

鬼頭: はい。身体のズレには特に気を使っています。少しのズレが打点のズレに繋がり、大きな結果の違いになりますから。移動中も車なら1時間に1回休憩を入れたり、宿泊先でも良いパフォーマンスができるよう、マットレスと枕はいつも持参しています。

山﨑: 環境管理を徹底されているんですね。寝る環境で翌日の首の状態が変わったりしますもんね。

鬼頭: そうなんです。身体が重いとゴルフにも影響するので、敏感になります。社長にもお聞きしたいのですが、心幸グループのサービスでも、そういった「環境」や「コンディション」を大事にされている点はありますか?

山﨑: ありますね。我々のサービスは「はたらく人を幸せにする」ものです。「オフめし(置き社食サービス)」で食事を通じて健康になったり、「オフけん(健康経営サポート)」などで運動や健康管理を通じて健康になる環境づくりを支援しています。アスリートのコンディション作りと、働く人の健康作りは、根本的には繋がっていると感じています。

鬼頭: すごく勉強になります。私もファンの皆さんやサポートしてくださる皆さんを幸せにしたいという気持ちがあるので、繋がっていますね。

苦しい時を支えてくれる「応援」の力

山﨑: 優勝という結果もそうですが、結果を支える存在についてはどう感じていますか?

鬼頭: 本当に、心幸グループさんをはじめ、スポンサーの皆様や家族の支えがあってこそです。試合がなければ活躍する場もありませんし、自分の力だけではできないことをサポートしていただき、「頑張れる状況」を作ってもらっていることに感謝しています。

山﨑: アスリートとして挑戦を続けるさくら選手の姿勢には、私も惚れ込んでいます。ご自身の中で大切にしているマインドはありますか?

鬼頭: 「挑戦しなくなったら終わり」だと思っています。挑戦しないと周りに置いていかれますし、自分の成長もありません。だから私は、「気づいたらすぐ挑戦」して、どんどん前に進んでいきたいと思っています。

山﨑: 「気づいたらすぐ挑戦」、素晴らしいですね。実はそれ、心幸グループの在り方そのものなんです。我々も尼崎発の企業として、常に新しいことに挑戦してきました。既存のサービスだけでなく、コロナ禍を経て生まれた「オフめし」や「オフけん」、「ぱっとレジ」など、新しいサービスをどんどん生み出して社会貢献していきたいと考えています。

鬼頭: 社長のお話を聞いていて、心幸グループと私はすごくマッチしているなと感じました。会社にお邪魔した時も、従業員の皆さんの活気がすごくて、帰る頃には私がパワーアップしているくらいです。

山﨑: 我々もさくら選手を全社で応援していて、優勝した時は涙が出るほど嬉しかったです。一方で、結果が出ない苦しい時もあると思います。そういう時はどうされていますか?

鬼頭: やっぱり落ち込みますね。優勝を目指して365日練習していますが、優勝できるのはたった一人です。調子を崩して予選落ちが続いたりすると、「このままでいいのか」「何か変えなきゃ」と悩みます。

山﨑: 経営も同じです。業績が悪い時や、準備したプレゼンで負けた時などは数日眠れないくらい落ち込みます。でも、そんな時に従業員から「社長、次も頑張りましょう」と声をかけてもらうと救われるんですよね。

鬼頭: 私もそうです。調子が悪い時でも、社長や皆さんから「さくら選手らしく頑張って」と温かい連絡をいただいたりして、本当にありがたいなと思います。

山﨑: 良い時も悪い時もしっかり応援するのが我々の役割ですからね。

未来への挑戦:100億企業と複数回優勝へ

山﨑: 最後に、来年に向けての抱負をお聞かせください。

鬼頭: 来年はステップアップツアーが主戦場となりますが、まずは1勝、そして複数回優勝、その先には賞金女王が目標です!今年1勝した喜びを来年は何回も味わいたいし、皆さんにご報告できるように頑張っていきます。

山﨑: さくら選手の「挑戦する姿勢」があれば必ず達成できると信じています。私も是非駆けつけたいと思います。

鬼頭: ありがとうございます! 山﨑社長の来年の抱負も教えてください。

山﨑: 心幸グループとしては、売上100億円企業を目指しています。現在は90億円というところまで来て、いよいよ次のステージが見えてきました。既存のサービスでお客様に喜んでいただくことはもちろん、コロナ禍を経て生まれた新しいサービスもどんどん生み出して、社会に貢献していきたいです。

鬼頭: 新しいことにどんどんチャレンジする姿勢、すごく刺激になります。私も「気づいたらすぐ挑戦」していきたいです。

山﨑: 「はたらく心を幸せに」という想いのもと、「オフめし」や「オフけん」といったサービスをもっと世の中に広げていきたいですね。総務の方が「いい仕事したね(Good job総務)」と言われるような、幸せの輪が広がるサービスを届けていきたいと思います。

鬼頭: 私も心幸グループの一員としてしっかり宣伝します!

山﨑: 本日はありがとうございました。来年も共に挑戦していきましょう!