人手も予算も限られる中で、どう運営する?売店運営を支える”仕組み化”と最適配分の工夫
本記事要約
導入前の課題
人手・在庫負担が大きく、売店単体で採算が取れない
目視管理中心で、発注・在庫調整が属人化
経営判断のためにデータ活用ができなかった
導入後の効果
小ロット仕入れで在庫リスクと廃棄ロスを軽減
仕入れ・請求管理を一本化し事務負担を削減
データ活用とセルフレジで運営効率と利便性が向上
サービス導入前(Before)
地元業者から仕入れ、現場で目視管理を行う古典的な運営方法。小規模ゆえ人件費や在庫リスクが高く、採算が取りにくい状況であった。また、発注管理や在庫調整は現場スタッフの負担が大きく、データ活用も難しく、効率化に課題があった。
サービス導入後(After)
「ザ仕入隊」「いい売店」の導入により、仕入れ商品の幅が広がり、さらには小ロット仕入れで在庫リスクが軽減。事務管理業務が一本化されたうえ、データ活用による効率的な経営判断が可能になり、さらには「セルフレジ」により顧客の利便性も向上した。
サービス導入の目的
仕入れ業務や人件費の効率化を通じ、売店単独で困難な採算性の改善を図るため。また、持続可能な経営体制を構築しつつ、学生への利便性を維持することも目的だった。
サービス導入の決め手(他社との違い)
小ロット対応と地元業者では調達困難な商品の取り扱い、仕入れや請求業務を一本化できる点。また、セルフレジなどの仕組み化により、管理効率化のメリットも大きいと判断した。
サービス運用のポイント(導入プロセス)
売店運営を安定させてから段階的にスタッフに食堂業務を兼務させる方式を採用。前運営者のスタッフを継続雇用し、現場経験や愛着を活かすことで円滑な引き継ぎ・運用を実現した。
従来の「古典的な運営」から脱却したきっかけ
――まず、鳴門教育大学の売店を引き継がれた経緯について、教えていただけますか?
髙橋氏:もともと弊社は委託給食をメインで取り扱っており、官庁や企業の社員食堂などを運営しています。今回、鳴門教育大学でも食堂を運営することになったのですが、その際に「売店も一緒にやってほしい」というお話をいただきました。
実は、食堂の案件は売店もセットで依頼されることがよくあるんです。ただ、売店は売上規模が小さいうえ、人件費やセルフレジなどのシステム導入費用もかかるため、単体では採算が取れません。そのため、食堂と合わせた全体での収支バランスを熟考し、引き受ける判断をしました。
――御社では従来、どのような売店運営をされていたのでしょうか?
髙橋氏:地元の業者さんから仕入れて、現場で目視確認しながら管理するような形で、本当に古典的なやり方でした。どんな商品が売れるかは現場に行って確認し、あまり在庫を抱えたくないので、発注時はロットが大きいと困ったり…。本当に泥臭い運営をしていました。
鳴門教育大学では以前、御社が売店運営をされていましたが、撤退に伴い弊社が運営を引き継がせていただくことになりました。その際、既に店舗で活用されていた「ザ仕入隊」「セルフレジ」「いい売店」の3つのサービスを拝見して、「これは良いシステムだな」と思い、継続して利用させていただくことにしたんです。
――導入当初は不安もあったのではないでしょうか?
髙橋氏:そうですね、特にセルフレジは初めてだったので、防犯面での心配もありました。
あとは、経費的な問題も気になっていました。従来の古典的なやり方と比べると、どうしてもシステム利用料がかかりますから。でも、地元業者では調達困難な商品も仕入れられることや、小ロットでの仕入れが可能で在庫リスクが軽減できること、そして管理業務の効率化やセルフレジによる省力化といった利点が、経費的な難点を上回ると判断しました。
仕入れ業務の劇的な改善

――「ザ仕入隊」を使われてから、仕入れ業務に変化はありましたか?
髙橋氏:徳島県内の地元業者だと、「この商品が欲しい」と思っても取り扱いがない場合がよくあるのですが、御社のシステムでは幅広い商品を仕入れることができます。しかも、ロットもそれほど大きくないので、在庫リスクが大幅に減りました。
――仕入れや請求などの事務管理面での変化はいかがですか?
髙橋氏:これまでは複数の業者とやりとりして、それぞれの業者から請求書が来て…という煩雑さがありました。でも、「ザ仕入隊」があれば、やりとりを一本化できるので、管理する立場としてはすごく楽になりましたね。
データ活用による経営判断の効率化
――「いい売店」による売上管理はいかがですか?
髙橋氏:いろんなデータが出てくるので、売上傾向や人気商品がすぐに把握できて、本当に助かっています。従来の運営方法では、こんなに詳細なデータは取れませんから、経営者としてはすごく管理しやすくなりました。
――品揃えが良くなり、売上の動向が把握しやすくなったとのことですが、商品ラインナップで気を付けている点はありますか?
髙橋氏:学生さんには若い方向けの商品が人気ですね。カップラーメンなどのインスタント食品は、研究室にいる学生さんがよく買っていかれます。
品揃えの幅が広がったことで選択肢が増えましたが、同時に「いい売店」のデータ機能のおかげで、どの商品がどれくらい売れているか、リアルタイムで確認できるようになりました。売れ筋商品と在庫回転率が明確に把握できるので、適切な在庫管理が可能になり、賞味期限切れのリスクも大幅に減らすことができています。
データを活用しながら、在庫リスクの軽減と利便性の向上を図れるよう、気を配っています。
セルフレジ導入による人件費の最適配分

――セルフレジの導入効果はいかがですか?
髙橋氏:お客様は若い学生さんが多いので、セルフレジの操作にも慣れていて、スムーズに利用してくれています。有人時間でスタッフがいても、セルフレジを使う学生さんが多いですね。
運営側としては、セルフレジの醍醐味は、やはり人件費を抑えられることです。ただ、商品管理や陳列、棚卸しなど、どうしても人がやらなければいけない業務があるので、完全に無人化するわけではありません。
――そうした中で、人件費を抑えつつ必要な業務を行なうために、どのような工夫をされていますか?
髙橋氏:弊社では、売店の管理者が食堂の業務も兼務する形を取っています。売店業務だけでなく、例えば食堂の券売機のお金の管理業務なども含めて、売店と食堂で人件費を分配しているんです。
正直、学校運営の場合、売店だけの人件費では採算が厳しいですが、食堂と組み合わせることでトータルで採算が合います。売店は2名の交代制にして、御社のシステムを活用しながら有人の時間をできるだけ短くする。そして、その短くした時間で、食堂の方の業務を手伝ってもらう。そうやって人件費の再配分をしています。
――売店と食堂の兼務による人件費の再配分は、スムーズに進んだのでしょうか?
髙橋氏:いきなり全部お願いするとスタッフも混乱してしまうので、段階的に兼務をお願いしました。まず売店は売店の運営を安定させて、食堂は食堂で軌道に乗せる。それぞれがスムーズに回るようになってから、スタッフに両方の業務をお願いする形にしました。
また、御社が売店を運営していたころから働いていたスタッフに、今も働いていただいていることも、売店運営の引き継ぎがスムーズだった大きな要因だと思います。学校の食堂や売店って、スタッフも思い入れができるんでしょうね。「少々のことだったら、私がやります」と、本当に一生懸命やってくれています。
売店+食堂の「セット提案」で地域企業の福利厚生に貢献
――3つのサービスを導入されてから現在まで、全体を振り返っていかがですか?
髙橋氏:結果的に、3つのサービスを継続活用して本当に良かったと思っています。従来の古典的な運営方法では限界がありましたが、仕組み化することで効率が上がり、データに基づいた経営判断もできるようになりました。
――今後の展開について、お聞かせください。
髙橋氏:現在、徳島県内の企業に営業をかけているのですが、今はメイン事業である食堂運営に加えて「売店もセットで」という提案をしています。1,000人、2,000人規模の会社であれば、食堂と売店をセットにすることで、従業員の福利厚生により貢献できると思うんです。
今は食堂だけ運営しているところが多いですが、売店を加えることで、利便性が格段に上がります。御社のサービスを使えば、品揃えも充実できますし、管理も効率化できるので、大きなセールスポイントになると考えています。
――新たな展開を進める中で、サービスへの要望などはありますか?
髙橋氏:地方では「売店のニーズはあるけれど、経営が成り立たない」という場所がたくさんあります。例えば、セルフレジを置くなら、故障等を想定して2台設置するのが基本ですが、売上規模が小さいところだと、これが経費的なハードルになることがあります。
なので、大がかりな機械ではなく、もう少し簡単に導入できるようなレジソリューションがあれば、売上が少ないところでも売店運営が可能になるかもしれません。技術の進化で、スマートフォンを活用したレジシステムなど、新しい形のサービスも出てきているようですし、今後さらに選択肢が広がることを期待しています。
小規模でも導入しやすいサービスが普及すれば、企業の福利厚生だけでなく、地域貢献にもつながると思います。御社にも様々なソリューションがあると思いますので、今後も新しい提案を楽しみにしています。
「ザ仕入隊」について
売店仕入れを“まるごと一本化”できる「ザ仕入隊」は月額6,000円(税抜)のザ仕入隊会費(加盟料)で売店商品約1,200アイテム以上を卸価格で仕入れることができるサービスです。スマホで簡単にお菓子・飲料・食品(インスタント・冷凍食品)・雑貨・日用品などの中からお好きな商品を発注することができます。